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薬学生薬剤師キャリアアッププレゼンセミナー@札幌

7月8日、薬学生薬剤師キャリアアッププレゼンセミナ−@札幌 が開催されました

 

毎年トップバッターが恒例になりつつあるこの会ですが、おかげさまで聞きたかったという声が多数聞こえてきましたので、ここで共有してみたいと思います。

 

今回は「健康を決める力」と題し、ヘルスリテラシーをテーマにプレゼンテーションしました。

 

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「個人の健康は社会の中にある」

 

この言葉を聞いたことがあるでしょうか?

 

*1

 

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誰もいませんか?まあ、僕が作った言葉なんですが(笑)

 

例えば、あなたがブッフェに行って

たまたま同じ卓に好きな彼・彼女がい他とき、普段あまり健康に気を使っていないあなたは慌ててお皿の上をお野菜でいっぱいにします。健康志向気取りです。 とか

 

例えば、診察室でお医者様に怒られるから、ちゃんと薬飲もう。 とか

 

例えば、お昼食べに行って、隣に知り合いがいたから平清盛は止めよう。 とか

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あの、けんたって薬剤師さん親切だからまた聞いてみよう

もうちょっと頑張ってみよう とか

 

こうやって、健康に向かう行動は多くの場合、社会や環境に影響されるのです。

 

ただ、この「もうちょっと頑張ってみる」ための情報って世の中にはたくさんありまして。

 

この情報たちをきちんと処理できないと間違った健康法に踊らされ、健康というアウトカムを得られなくなってしまいます。

 

情報処理能力を情報リテラシーと呼び、とりわけ健康情報のリテラシーに関してをヘルスリテラシーと呼びます。

 

情報リテラシーには4つの段階があります。

1.様々な情報にアクセスし、読んだり書いたりして「入手」する力

2.入手した情報を「理解」する力

3.得た情報の正誤を「評価」する力

4.正しく必要だと評価した情報を「活用」し、アウトカムを得る力

 

様々な情報が飛び交う現代社会ですから、インチキ情報に左右されないために、この4つの能力が必要になり、この能力を持っている人が「情報リテラシーのある人」となるわけです。

 

これを健康に当てはめると

インチキ科学やニセ健康番組でとめどなく発信される情報に惑わされず、情報を入手・理解・評価して健康に結びつくようなより良い意思決定ができる人が「ヘルスリテラシーのある人」と呼ばれるわけです。

 

日本人は欧米人に比較して、ヘルスリテラシーが不十分であるという研究結果も出ています。
識字率は高いのである程度コンピュータなどを使って情報を入手し理解することが可能です。しかし、正しく評価する知識やそれを活用しようとする力が不十分なため「ヘルスリテラシーが不十分である」と言われてしまいます。

 

なのでDeNAが炎上したり、スーパーの棚からからバナナや納豆が一斉になくなったりするのです。

 

個人のリテラシーが不十分であれば正しい道に導く「相棒」が必要になります。それって誰なんでしょうか?

ライザップのトレーナーかもしれませんし、お医者さんかもしれません。ただ薬剤師も結構いい線いってるんじゃないかなーと個人的には思います。

 

ずっと一緒に走り続ける相棒役を買うのは誰でも大変です。

 

そこである時期を境に、セルフケアへエンパワーメント(権限移譲)することが必要となります。

 

薬局・薬剤師が健康の旗印となって、落ちこぼれを無くし、最終的には利用者自身、患者自身でケアできるようになれば、地域全体の健康の底上げが可能です。

 

ヘルスリテラシーのような個人の要因、ヘルスプロモーションなどの社会の要因、これにセルフケアを支える薬局・薬剤師の役割(例えばモニタリング機能)が合わさって初めて「健康サポート」が出来るのではないでしょうか?

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個人が健康情報を収集、正しく評価、活用する
健康を決める力・続ける力

を養う役割を薬局・薬剤師は持つべきではないかと考えています。

*1:会場シーン